食事の準備中、ガスコンロのスイッチを押しても「チチチ」という音はするものの、『一向に火がつかない!』
このような状況になったことはありませんか?これは、誰にでも起こりうるもので、特に朝時間が無く急いでいる時にはかなり焦ってしまいます。
つい、「なぜ火がつかないの?」と疑問に思うことでしょう。朝食やお弁当を考えながら、慌てて点火ボタンを何度も押してしまうこともありますよね。
通常、数秒で点火するはずですが、チチチと音がなるだけで火がつかない。そんな時は、点火しない原因、対処法を探ることが重要です。
多くの場合は電池の消耗が考えられますが、もちろんそれ以外の原因もありえます。
ここでは、ガスコンロがつかないその原因と対処法を紹介します。
修理だ!交換だ!と思うのはまだ早い。まずは、一つずつ解決していきましょう。
1口・2口のガスコンロが「チチチ」と音がして何も点かない時の対処法
・1口コンロを持っていて、ガスコンロが点かない。
・2口コンロを持っていて、両方のガスコンロが点かない。
この場合について起こりやすい原因についてご紹介していきます。
電池切れ
まずは、電池の消耗が原因である可能性が非常に高いです。
ガスコンロは電池によって点火されます。
「チチチ……」という音は、電池からの電流が火花を起こそうとする時の音です。
電池のパワーが低下すると、正常に点火できなくなりますので電池を変えてみましょう。
最新モデルのガスコンロでは、電池交換の必要性を示す「電池交換ランプ」が設けられていますが、古いタイプにはこの機能がなく、電池切れに気づきにくいことがあります。
一般的なガスコンロでは単一電池が使用されていますが、場合によっては単二電池が必要なモデルもあります。
電池ケースを開けて種類を確認し、必要な電池を入れ替えましょう。通常、2個の電池が使用され、長持ちさせるためにはアルカリ電池が適しています。予備の電池を常備しておくと安心です。
元栓が閉まっていた(引っ越し・新品購入時)
以前引っ越ししてすぐガスコンロを使おうとした時に、火がつかない。なぜ火がつかないのか・・・しばらく困っていた事があります。
元栓がしまったまま使おうとすると、音だけが「チチチ」というので電池かな?と電池を変えてみましたが、それでもまだ付きません。
えっ、もしかして・・・と元栓をみたら、ガスコンロの電池の問題ではなく、元栓が閉まっていただけという事もあります。
そんな事ってありえないだろ~と思われるかもしれません。しかし、私自身、若いころはそれすらも知らずに、ガスコンロが壊れているのかもしれない・・・と慌てた事がありました。
色々疲れて混乱している時にそんな事もあるので、引っ越しの時や新しく新品を購入した時など、元栓がしまっていた事をうっかり見逃していた・・・なんて事もあるかもしれませんので、元栓も念のためご確認下さい。
2口のガスコンロのうち片方だけが「チチチ」と音がなりつかない時の対処法
2口構成のガスコンロを使用していて、一方のみが点かない場合、原因は以下の3つの可能性があります。
・バーナーキャップの位置がズレている
・点火プラグが汚れている、または水がかかっている
・バーナーとバーナーキャップの汚れが原因で目詰まりが起きている
それぞれの原因を検証してみましょう。
バーナーキャップの位置のズレ
バーナーキャップは、ガスコンロの中心に位置する円形の部品で、ガスと空気の流れを調整する役割を果たします。この部品の位置がずれていると、点火が上手くいかない原因となります。
バーナーキャップには「爪部」と呼ばれる突起部分があり、これがズレていると点火しにくくなります。
【対処法】ズレの修正
爪部を点火プラグに合わせ、正確にセットします。見た目で位置を確認し、ズレがあれば調整しましょう。
点火プラグの汚れや水濡れ
◆点火プラグの汚れ◆
点火プラグはバーナーキャップの近くにある尖った部品で、ここから火花が飛びます。この部品が汚れている、あるいは水に濡れていると点火しづらくなります。
【対処法】点火プラグの清掃
汚れている場合は古い歯ブラシなどを使用して優しく汚れを落とし、乾燥させます。水に濡れている場合は、布でしっかり水分を拭き取り、乾燥を待ちます。
◆点火プラグの水濡れ◆
料理中の汁物がこぼれたり、水がかかったりすることはよくあります。その結果、バーナーキャップの裏側に水が溜まり、乾燥しにくくなることがあります。
【対処法】乾燥させる
バーナーキャップを取り外し、乾いた布で水気を拭き取ります。完全に乾くまで逆さにして放置すると効果的です。
バーナーとバーナーキャップの汚れが原因の目詰まり
バーナーキャップの裏側には、ガスと空気が通る小さな通路があります。この部分に油やススが蓄積すると、目詰まりを起こし点火不良につながります。バーナーキャップを取り外して汚れを確認しましょう。
【対処法】清掃する
目詰まりがある場合は、古い歯ブラシや専用ブラシで汚れをこすり落とします。油汚れがひどい場合は、台所用洗剤を使用し、水洗い後によく乾燥させます。十分に乾燥させないと、再び点火不良が起こる可能性があります。
「設備屋からのお願い。」損しないために覚えて欲しい。コンロの寿命を伸ばす”掃除方法”。天板や五徳は掃除するけど…本気で掃除して欲しいのは…「温度センサー」「バーナーキャップ」「点火プラグ」「立ち消え安全装置」ぶっちゃけ掃除したら結構直る。ただ綺麗にするじゃなくて掃除は”仕方”が大事。 pic.twitter.com/ImLlXrPlkS
— かわちゃん@エアコン人間 (@kawaken1985) March 6, 2023
ガスコンロが点火せず「チチチ」と音もしない時の対処法
ガスコンロが点火しない上に、「チチチ」という音も出ない場合、その主な原因は電池や電気系統の問題が考えられます。この音がしないことは、電気による点火機能が動作していないことを示しています。
電池に関する問題と対処方法
ガスコンロに用いられる電池では、以下のようなトラブルが考えられます。
・電池が完全に消耗している
・電池のプラスマイナスが逆になっている
・電池の位置がズレて接触不良を起こしている
電池が完全に消耗している場合
電池のエネルギーが弱まると、「チチチ」という音の強度が低下します。しかし、音がまったくしない場合は電池が完全に切れている可能性が高いです。ガスコンロが点火しない場合の多くは、電池交換で解決できます。電池の種類と必要数を確認し、新しいものに交換しましょう。
電池のプラスマイナスの向き
電池にはプラス側(突起している側)とマイナス側(平らな側)があります。これは全ての電池で共通です。
間違って逆にセットしてしまうこともありますが、電池ケースには通常、正しい方向が示されています。それに従って正しくセットしましょう。
電池の位置ズレと接触不良
ガスコンロを動かしたり衝撃が加わったりすると、電池がズレて接触不良を起こすことがあります。
電池が適切にセットされているか確認してみてください。
電気系統の故障可能性
電池を交換しても問題が解決しない場合、ガスコンロの電気系統に故障がある可能性があります。
こうした場合は専門の修理が必要ですので、賃貸住宅の場合は大家や管理会社、持ち家の場合はガス会社に連絡して対応を依頼しましょう。
ガスコンロの点火不良の原因と対応
ガスコンロが点火不良を起こす一般的な原因は以下の通りです。
・鍋からのこぼれ
・電池の定期的な点検を怠っている
・適切な掃除を行っていない、または不十分
・掃除後、部品を元の位置に正しく戻していない
鍋のこぼれによる影響
料理中に鍋から液体がこぼれることはよくあります。
このような場合は、すぐに拭き取って清潔に保つことが重要です。
電池の定期点検
一般的にガスコンロの電池は約1年で交換が必要とされていますが、使用頻度によって変わります。
点火時の音が弱くなったら、電池を早めに交換することをお勧めします。
定期的な掃除の必要性
日常的に使用するガスコンロは、時間の経過とともに汚れが蓄積します。
バーナーキャップや五徳などを含め、定期的に徹底的に掃除することが大切です。
掃除後の部品の正しい取り付け
掃除後は、バーナーキャップや五徳などの部品をもとの正しい位置に戻すことが必要です。
間違った取り付けは点火不良の原因となることがあります。
ガスコンロが点かない時の注意点
ガスコンロが点かない時に、自分でライターなどを使って無理やり火をつけることは非常に危険です。
ガスが漏れている可能性があり、大きな事故につながることがあります。自力での解決が難しい場合は、専門家の助言を求めましょう。
又賃貸の契約でガスコンロが設備としてオーナーさんの物の場合には、勝手に業者さんを手配してしまうと実費の負担になる事があります。
又、賃貸契約で設備の場合には、オーナーの許可や修理などの料金を保険適用して支払うなど複雑な契約内容の時もあるので、わからない時には管理会社に確認してから手配をすることをお勧めします。
ガスコンロがつかない「チチチ」と音がなる原因と対処法のまとめ
ガスコンロがつかない主な原因は以下のようにまとめられます。
・電池の消耗や、取り付けミス
・バーナーキャップの位置ズレ、汚れ、水濡れ
・点火プラグの汚れや水濡れ
・電気系統のトラブル
これらの問題に対処するためには、まず電池の状態を確認することから始めましょう。
そして日頃からのメンテナンスも必要不可となってきます。
五徳や鉄板を掃除した時は、ついでに温度センサー、バーナーキャップ、点火プラグ、立ち消え安全装置、などがちゃんと清掃されているか乾いているか等、ちょっとしたメンテナンスも一緒にするのも大事です。
また、旅行前に閉めたガスの元栓が閉まったままになっていることもあるため、慌てずに元栓の状態もチェックしてくださいね。
メンテナンスって大事ですね。生活になくてはならないものだからこそ、電池の交換、清掃、日々やっていきましょ!