整理整頓されたクローゼットは、アイテムの位置を把握し、探し物をせずにすみ、着こなしに無駄な時間を費やさないメリットがあります。
余裕を持ってファッションを楽しむ時間も得られますね。
季節の変わり目や新しいレイアウトを試す絶好の機会に、クローゼットの整理を再考してみませんか?
洋服の保有量を定期的に見直すことも重要ですが、簡単に出来る5つのコツがあります。
5つのコツを取り入れて、使いやすいクローゼット収納の参考にしてみてください。
クローゼット収納アイテムの選定のコツ
クローゼット収納に必要な5つのコツをご紹介します。
使いやすいアイテムのサイズ・寸法や選び方に注意しながら、より使いやすく便利なクローゼット収納を取り入れたいですね。
■1. 「大容量」の収納ケースを選択の基準にしない
収納アイテムを選ぶ際、多くの人が容易にミスするポイントは、スペースをスッキリさせたいという願望から、多くの洋服を一度に収容できるアイテムを選びがちになることです。
たくさん収められればスペースが整う。これは一理あります。多くを一カ所に収めれば、乱れた洋服が一気に整理されますよね。
だからといって、なぜこのアプローチが問題なのでしょうか?例えば、衣装ボックスが深すぎると、服が何層にも重なり、真に欲しいアイテムが見つけにくくなります。また、さぐるだけで中身が散らかりがちです。
深い引き出しでは、最後まで引き出すのが面倒で、前方のアイテムだけを使用しがちに。何が後方にあるか分からないまま、アイテムがどんどん増えて、整理がますます困難になります。
結局、「すぐに散らかるからなるべく触らない」「めんどくさいから後で片付ける」というパターンに陥り、アイテムの再評価が後回しになります。
衣装ボックスを選ぶ際には、たとえば、高さ23cm、幅約35cm、奥行き最大60cmのものが多目的で使い勝手が良く、整理への障壁も低くなります。
もちろん、クローゼットのサイズ(幅・高さ・奥行き)を事前に計っておくことが不可欠です。
意外に忘れてしまうことが多いので、大容量より使いやすさ!を忘れずに選びたいですね。
■2. 収納ケースを繰り返し取り出しても負荷にならない軽さを保つ
クローゼットのメンテナンスで苦労する部分は、衣類の入れ替えやクローゼットそのもののクリーニングです。
「面倒くさいから何年も動かしていない衣装ボックスがある」、「自分がどれくらいアイテムを保有しているのか把握していない」といった声がよく聞かれます。
この状態になる一因として、『収納そのものを移動させることが面倒』と感じることが挙げられます。重い、持ちにくい、危険、疲れるといった課題が存在しますよね?
クローゼットの上部棚などには、軽くてコンパクトな収納アイテムを使用することを推奨します。
自分の肩幅よりも手を広げずに持てるサイズで、ポリエステルや布製品など、軽い素材を選ぶのが賢明です。
収納アイテムの重さだけでなく、洋服を入れた後の重量も考慮に入れることが大事です。だからこそ、上記1で言及した通り、大容量を重視しない方が良いと言えるのです。
使いやすさ重視で収納アイテムを選んでみて下さい。
■3. クローゼットの全ての空間を埋めない工夫を
物を多く保管するほど、整理整頓の時間とエネルギーも増えます。これは、クローゼットにも当てはまります。見た目は整っているものの、すぐに散らかってしまうことに馴染みはありませんか?
この早々と散らかる理由は大容量の収納ケースにつまった衣類です。全てをきちんと収めても、ぎっしりと詰まったクローゼットでは、洗濯後の衣類の戻しも困難です。
スムーズな整理のためには、物を返しやすい位置に適切なスペースが必要であり、それは、“余白”が不可欠であると認識しましょう。
収納スペースを増やすために追加のハンガーやポールを使う時は慎重に。前後や上下に衣類を配置して吊るすと、収納量は増えますが、アクセスの難しさや下部のケース使用時の不便さも増します。
十分な余白は日々の利便性に繋がっています。衣類の出し入れが楽であり、手が届きやすく、遠くのアイテムも手が届く、一覧性があり、衣類の選定もラクになります。
空きスペースを見て収納アイテムを追加購入する前に、まず、余白を作るための衣類の見直しをすることを推奨します。
■4. 収納アイテムがスペースを無用に占めていないか確認を
クローゼットの収納には、多くの便利なアイテムが販売されています、例えばベルト用ハンガーや小物用の壁掛けポケット、バッグ収納など。
これらを衣類と一緒に吊るせば、確かに便利さは増します。ただし、低頻度で使うものや少量しか収納しないものに大量のスペースを使用していないかを、確認することは必須です。
洋服をハンガーにぎっしりと吊るすと、出し入れが困難に感じる場合、その収納アイテムを一度外して、使用感をチェックするのも一つの方法です。
必要性を何度も評価することで、真に機能的なクローゼットが作れます。
ハンガーも多くなるとスペースを無意味に占めてしまいます。不要なハンガーは処分し、クリーニングハンガーは速やかにクリーニング店に返す、またはリサイクルするなど心掛けましょう。
また、ハンガー自体の厚みや形状も、予想以上にスペースを占めます。スーツなど形を保たなければならない衣類以外は、スペース効率の良い使いやすいハンガーの利用を検討しましょう。
■5. 実用性を重視した収納の選び方
オシャレなデザインや整列して美しい収納商品を選ぶ際、視覚的な印象は確かに大切です。しかしながら、日常生活は静止画ではなく動的です。
この現実を見過ごすと、整理が保たれない収納環境を作り出し易くなります。
・アイテムを取り出す時の体の動きは?
・洋服を整頓する時のアクションは?
・季節の変わり目にどうアクションを起こすか?
等、日々の利用を想像しながら選択することが非常に大切です。これが、真に整ったクローゼット作りのショートカットとなります。
例として、服を折るのが得意でなければ、衣類ケースを整列させても、やがてそれを使うことは無くなるでしょう。重たいものを避けたいのに、重ねるタイプの衣類ケースを何段も使っていたら、放置されるケースが増えていきます。
スカート用ハンガーなど、一手間かかるものもあります。疲れている時や急いでいる時に、その一手間がストレスにならないかを考慮し、自身にとって使いやすいハンガーを選びましょう。
■クローゼット収納アイテムの選定のコツ まとめ
見た目の美しさで多くの衣服を収納することが良い収納とは限りません。
持続可能であるかがキーであり、それが真に整っている収納であり、日々の家事を軽減してくれるのです。
クローゼット収納の5つのコツは
(1)収納の量を過度に望むことなく、多くを収めることを目的に商品を選ばない。
(2)無理なく持ち上げられ、中身を入れた後も扱いやすいことを考慮して選ぶ。
(3)デッドスペースの利用は適度に。
(4)頻繁に利用するアイテムには十分なスペースを確保し、便利アイテムは過剰に使わない。
(5)見た目のみでなく、日常の中での利便性や、多忙や疲れている状態でも持続可能かどうかを選ぶ基準に。
上記のポイントを頭に入れ、クローゼット収納のアイテムを選んでみてください。